温暖化と気候変動 : 基礎知識 FAQ

 

 

 

伊勢武史

 

Ph.D Candidate

 

Dept. of Organismic and Evolutionary Biology

 

Harvard University

 

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専門家の卵が、温暖化についての誤解をただし、正確で最新の情報を分かりやすく提供するページです。温暖化についてのあやまった思い込みや風説をダイレクトに論破していきます。

 

温暖化は新しいタイプの環境問題

 

温暖化による深刻な影響が明らかにる何十年も前から対策を講じなければなりません。もちろんどのような環境問題でも深刻になる前に対策するべきですが、局地的な環境問題なら後手に回った対策でもそれなりの効果をあげるものです。ところが温暖化は、(1)影響が全地球的な規模でおこるうえ(2)いったん変化が起こるとその影響は何十年から何千年にもおよぶため、問題が本格化する前に対策が求められるのです。

 

ほんとに温暖化を信じていいの?

 

しかし、実際に起こってないのに「被害が出るかもしれない」というだけで、お金をかけて対策を講じることには賛否両論あるでしょう。特に大きな犠牲を強いられるであろう石油などの産業界などにとっては、できることなら温暖化の情報はうそであってほしい、と思うのは当然でしょう。本当に温暖化の予測が信頼できるか判断するためには理性と知識が求められます。社会や日常生活に大きな変革が必要なわけですから、正しい理解を持ったうえで行動したり判断を下したりするのが重要です。

 

温暖化についての理解不足

 

しかし、温暖化がどのようにおこるかについての理解はあまり浸透していません。温暖化のメカニズムの理解には、ある程度すすんだ理科の知識が要求されるからです。そもそも気温とはどのように決定されているのか。温室効果とはどういうことなのか。二酸化炭素濃度と温室効果の関係はどういうものなのか。炭素はどのように循環していて、人間はその循環をどのように変えているのか。タイムラグとはなにか。フィードバックとはなにか。このような基礎知識がないと、あやしい説にひっかかったりするかもしれません。

 

そもそも「温暖化」って?

 

「地球の気温はこれまでも劇的に変化してきた」と、よく語られます。たしかに、2度や3度の気温の変化は長い地球の歴史から見て特にめずらしいものではありません。問題は、(1)その変化が人類の文明活動によって起こるのか、それとも自然に(たとえば天体運動などで)起こるのか、ということと、(2)その変化のスピード、たとえば1度上がるのに何年かかるか、です。というわけで、このページでは、人類の文明活動の結果として懸念されている温暖化について考えます。

 

正しい知識のソース

 

テレビやインターネットサイトからの知識だけでは、十分な理解は身につきません(もちろんこのページだけでもだめです)。かといって、学術論文を読んでも、専門外の方には分かりません。このふたつの情報源の隔たりが大きく、それをうめるものが普及していないので巷ではさまざまなあやしい説がまことしやかに広められているのです。というわけでこのページでは、よくある疑問と専門的な知識の橋渡しをしたいと思います。

 

このページの形式

 

このウェブページでは、素朴な疑問や、温暖化なんて起こらないという誤った説に僕が勝手に答えていきます。なるべく最新の学術的なソースを用い、専門外の方にも理解していただけるように提供します。しかし温暖化の問題は地学・物理学・天文学・統計学・数学・生物学・海洋学・政治学・経済学・人類学・考古学などとても広範な分野に及ぶため、ひとりの知識ではまったく不十分であることをお許しください。間違いは指摘してもらって、公開の議論をしましょう。

 

はじめに:科学的な基礎知識

 

懐疑論の分類(主なコンテンツです)

 

個々の懐疑論への反論

 

個々の懐疑論への反論 (02/12/2007 update)

 

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過去にも起こった温暖化-2: Snowball Earth

 

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