公園の抱える問題点 とは


※※ 1、 今 公園に求められるものは? ※※

 公園とは 社会にとってどのような存在なのでしょう?
子ども達が楽しく遊ぶ場所。 憩いの場。 デートの場。 散歩の場。 スポーツの場。 昼寝の場
休息の場。 自然探求の場。 ・・・・ 多くの場として公園の存在があることでしょう。

 そして 公園に求められる目的にも大きな視点があり、希望があります。
 一般的な公園アンケートでは 遊具の充実、豊富な自然の確保、安全性などが上位にきます。


※※ 2、 安全、安心の公園作り ※※

 公園の計画過程で 近年強く求められるのが 安全性と安心の公園つくりです。

 10年ほど前に 公園を舞台とした少年犯罪が多く報告されました。 このとき論議されたのが 公園の開放性です。 公
園が事件の現場となる時 公道や周辺の住宅地から公園内が視覚的に隠れることが一つの問題となりました。 公園の
周囲の植栽の高さや 緑地としての高木の位置、トイレなどの設置場所などにおいて視覚的な 見えない空間に対して懸
念する声があがりました。

 また、子どもたちの使う 遊具の安全性にも多くの問題点が指摘され 箱ブランコや回転遊具などの事故発生によって 
安全な遊具についての論議も近年非常に高まっています。
 遊具を始めとして 施設、設備の管理面についても 行政や管理者に対して多く問われています。 


※※ 3、 住民アンケートに見る 公園への意識 想い ※※

 西尾の公園の会では 平成13年に 公園作りに対しての住民アンケートを実施しました。

 公園に対しての 捉え方は 小さな幼児をもつ家庭、小学生などの子どもが居る家庭、お年寄り高齢者の居る家庭など
 その家族構成によって考え方に大きな違いがあります。
 また 公園の立地関係に対しても  距離的に近い家と 離れた家では考え方も違います。

 ひとくちに 「公園」といっても その意識の中では 大規模な遊具や設備を備える都市公園と、街角に位置する公園で
は その予算規模も異なれば、性格も大きく変わってきます。
そうした中で 計画されている公園の概要を説明した上で 地域の住民に公園に対してのアンケートを 地域回覧板方式
で おおよそ3000世帯ある地区の住民にむけて行ないました。
 980名におよぶ回答を得ることができました。


※※ 4、 公園を使うのは誰なのか ※※

 近年、公園で遊ぶ子どもたちの姿を見かけなくなりました。

学校からの帰宅後も 公園が遊びの場とならず 家庭内の家の中でのテレビゲームや 室内遊びをする子ども達が多くな
っています。 そこには 家庭内における安全への懸念や 地域内における子どもたちのつながりの変化も見え始めてい
ます。

 逆に健康ブーム意識の高まりの中で 朝夕での高齢者の公園での散歩や  グランドゴルフ、ゲートボール、テニスなど
の公園の利用が増加しています。


  公園を使い 利用するのは誰かと言う問題は非常に大きな点です。

一般的に公園がイメージするところは 子どもの遊び場という認識ですが、実際にはその利用に、大きな認識のズレが見
えてきます。

今回計画された 伊藤1号公園の立地は 地区の文京地区に位置します。
小学校、幼稚園に隣接し 地域公民館(ふれあいセンター)もあることから その性格は単なる子どもの遊び場というものと
はすこしちがった方向性が見えてきます。

また 周辺の公園の利用状況を見た場合も 公園の利用者には イメージする認識とは異なった現代の公園の姿が見え
てきます。 


※※ 5、 人気遊具とは ※※

 公園における 人気の遊具としてベスト3といえば <滑り台> <ブランコ> <鉄棒>です。
ところが 近年この 3大遊具から コンビネーションという複合遊具の設置を中心とした 公園の計画が主流となってい
ます。
 滑り台や うんてい、ロープ遊具などが組み合わされた複合遊具は 一見それ一台ですべての需要を賄っているように
感じさせます。 ところが 子どもたちの利用実態はすこし異なった形が見えてきます。

 箱ブランコや回転遊具、シーソーに変わり 公園で人気を集め始めているものが ターザンロープや ローラー滑り台と
いった遊具です。

 また 健康作りに向けた 健康遊具の需要も高まっています。


※※ 6、 公園の設備 施設を考える ※※

 公園に求められる 設備 施設としては 遊具やスポーツ施設のほか、トイレやベンチ、 東屋(休息場所)、水飲み場、
高木による日陰場、道路との境界線としての植栽 フェンス、車止め、案内看板、注意看板、夜間照明、時計などが必要
とされています。

 近年、こうした 従来からの公園の利用法とは別に 地震、防災時の非難の場としての空間利用としての対応も大きな
課題となっています。
地域の防災の拠点としての 防災倉庫の設置場所としての立地や 防火用水の埋め込みなどのほか、災害時の避難場
所としての機能を求める声も大きくなっています。

 テントや緊急避難場所としての建屋を考慮した空間の確保、 水道水の確保、トイレの増設を可能とするマンホールトイ
レの設置なども検討課題です。


※※ 7、 アクティブなのか サイレントか? ※※

 公園は活動的なのか それとも静寂な環境を守るべきなのかという問題は 計画のなかで相反する検討課題となります。
 子どもの遊び場、スポーツの場としての公園には 子どもたちの歓声や騒音を生み出します。
時には近隣の住宅にとっては不快な状況となりえます。

 静かな公園、やすらぎな空間を提供する上では アクティブなプログラムは避けて通る必要があります。 バスケットボー
ル、ソフトボール、テニスなどスポーツは 静かな公園を求める中では、それらの施設や構造は避けて通る計画が必要とな
ります。

 ペットの問題、ファミリーキャンプなど火気の使用制限、ローラースケートや自転車の乗り入れの制限、規制も考えること
が求められます。


※※ 8、 ユニバーサルデザインとは ※※

 現代の公園を考える上で ユニバーサルデザインの導入は避けて通れないものです。

 障害者、健常者に関係なく、また年齢の違いにも左右されない 誰もがアクセスできる公園の考え方が求められていま
す。

 公園を考える時 その考え方のひとつにバリアフリーというキーワードがあげられます。
公園の環境を考えた時 コンクリートで固めた公園ではなく 土や芝といった緑や自然と触れ合える公園を求める声は強く
あります。 ところが 福祉を考えた時には 車椅子でも公園を探索できる遊歩道の設置が求められ、その合意点を見つけ
ることに苦慮します。

 公園を使う人がワークショップを開いていく中で、障害のある人は どの様な公園を利用したがっているのか、子どもたち
はどの様な遊びを好むのか、高齢者が望む公園の姿は? といった多方面から話し合いを元に 地表面の素材を検討し、
通路やトイレの位置、形などの情報を入手する中で、そのデザインを考えていく事が必要となります。
 


※※ 9、 リスクとハザード ※※
(自己責任と 管理者責任)

9B 繰り返される 危険なあそび

 公園内における 遊具や設備の使用においては その使い方を考慮して設置しても事故を招くことがあります。 特に子ど
もの使う遊具については 想定外の使い方や 遊具の劣化、腐食などにより事故を引き起こすこともあります。

 公園内の事故において 特に注意が必要なことは まさに想定外の使い方です。
滑り台で  足から降りるのではなく 頭側から滑り降りたり ブランコから飛んだり・・・
子どもたちは 楽しい事としての行動の先にリスクが潜んでいることを忘れてしまうことがあります。
 それは危険(ハザード)な行為であることを自己責任において確認することも求められるのです。

 遊具を始め 施設の劣化・腐食や構造の問題点の把握は 行政など設置、管理者にも責任が生じますが、遊具などの適
切な使用法以外の使い方においては 子ども自らも 保護者にもその行動に自己責任が伴うことを認識すべきです。


※※ 10、 冒険広場の可能性 ※※
( こどもの遊びを考える )

 子どもの遊び場としての公園には 従来のブランコや滑り台などの遊具を使った遊びのほか、かくれんぼや鬼ごっこ 草野
球や草サッカー、ドッチボールと言ったスポーツ系の遊びがあります。
 また、公園内にある 高木は木登りの場であったり、ものかげは子どもたちの秘密基地となる可能性を持っています。
 プレーパークという 遊具による遊びではなく、プレイリーダーという遊びの指導者を含めた遊びの提供を考えた公園の登
場が今後一層望まれます。

 プレイリーダーのあり方と育成について。


※※ 10B、 こどものあそびアンケート ※※
( お母さん お父さんが遊んだ あそび )

 伝承あそびという 昔から伝えられる遊びがあります。
かくれんぼや、缶けり、鬼ごっこ、ぽこぺん、かごめかごめ・・・・
そうした お父さん、お母さんたちが 子どものころ遊んだ遊びの数々は忘れ去られようとしています。


※※ 11、 地域にとって 公園とは ※※

 地域にとって公園の存在とはどの様なものなのでしょう。
 夏の盆踊りの会場であったり 秋の町内運動会の場となる場所かもしれません。
地域の祭礼の拠点として 神社とともにその会場となる可能性もあります。

また 時には地震や災害時に避難場所のひとつとしての役割を果たす可能性もあります。

 公園の管理 維持の為には地域の力、協力は欠かせません。
草取りやごみ拾いのお手伝いや、植栽の管理もあれば 町の庭として 花作りの場所となるかもしれません。 犯罪や 事故
の防止のためには 公園を見つめる地域の目も必要です。

 また 高木の落葉樹を公園に植栽した時には、落葉で周辺の住宅には迷惑が及ぶ可能性もあります。 公園の緑によって
 蜂や蚊、毛虫などの害虫が生じる可能性もあります。

 それらの障害を地域として支えていく連帯も求められるのです。


※※ 12、 公園にたいして行政の抱える課題 ※※

公園の計画の中心は その多くは行政の公園課や 緑地課 都市計画といった部署です。

そうした中で 今 行政の多くはその遂行に大きな課題を抱えています。

地域の住民からは 公園の計画に対して 「楽しい公園」、「魅力的な公園」、「面白い公園」
「何度行っても飽きない公園」、「他にはない遊べる公園」 といった要望が伝えられます。

面白く、楽しい公園 といった要望に切っても切れないものが 子どもたちの遊ぶ遊具です。
この遊具の設置に対して 多くの公園では 『安全性』 と 『管理』 という2つのキーワードの中で
悩み苦しんでいるのです。



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1、今 公園に求められるものは? 
1、今 公園に求められるものは? 
2、安全、安心の公園作り
2、安全、安心の公園作り
3、住民アンケートに見る 公園への意識 想い
3、住民アンケートに見る 公園への意識 想い
4、公園を使うのは誰なのか
4、公園を使うのは誰なのか
5、人気遊具とは
5、人気遊具とは
6、公園の設備 施設を考える
6、公園の設備 施設を考える
7、アクティブなのか サイレントか?
7、アクティブなのか サイレントか?
8、ユニバーサルデザインとは
8、ユニバーサルデザインとは
9、リスクとハザード
9、リスクとハザード
10、冒険広場の可能性
10、冒険広場の可能性
11、地域にとって 公園とは
11、地域にとって 公園とは
12、公園にたいして行政の抱える課題
12、公園にたいして行政の抱える課題